和田淳と世界のアニメーション 上映プログラム

○プログラム A  [13作品/76分/日本語字幕あり]

夢現
2002年/日本/3分30秒 監督:和田淳
今歩いているこの道は、夢なのか現実なのか。アニメーションに対する知識もほとんどないままに、独学で作り始めた記念すべき和田淳アニメーション第一作目。動かないアニメーション。


2002年/日本/5分40秒 監督:和田淳
萩原朔太郎原作。子供には子供の、大人には大人の葛藤がある。音色、形状、扱われ方、言葉の響き、全てが好きだと和田が断言する"笛"にまつわる葛藤アニメーション。

蠕虫舞手
2004年/日本/6分20秒 監督:和田淳
宮澤賢治、同題の詩の映像化。大学の卒業制作として制作。 「この川の中にいる虫は、私にはキラキラ輝いて見えます8 γ e 6 α … 」 ASK?映像祭・大賞受賞作品。


2004年/日本/6分15秒 監督:和田淳
係には係の仕事があります。係は係の仕事をします。それが係です。和田独特のテクニック「畳塗り」(ちまちまと畳の目のように色を塗ること)が存分に味わえる作品。

やさしい笛、鳥、石
2005年/日本/3分30秒 監督:和田淳
映画監督近藤典行さんの企画で展示用に製作された作品。当時流れていた、中国の反日運動家が日本企業などに石を投げるニュース映像から着想を得た。登場人物のサラリーマンのモデルは近藤典行さん。

鼻の日
2005年/日本/9分30秒 監督:和田淳
きもちいい鼻にまつわる触覚アニメーション。毎日が鼻の日でありますように…。イメージフォーム映像研究所卒業制作作品。ノーウィッチ国際アニメーション映画祭グランプリなど多数受賞。

春のしくみ
2010年/日本/4分20秒 監督:和田淳
誰でも一年に一度はおそわれるという春のウズウズ感。この春のウズウズ感のメカニズムの解明に果敢に挑んだ研究アニメーション。ベネチア映画祭オリゾンティ部門入選。 日本初上映。

PLAY GROUND
2010年/日本/3分50秒 監督:水江未来
ノンナラティブ(物語的ではない)作品にこだわり、驚異的なペースで作品を発表し続ける水江未来。細胞の心地よい動きとメタモルフォーゼは観るものを終始圧倒し続ける。

サムのホットドッグ
2005年/イギリス/7分53秒 監督:デイヴィッド・ロペズ・レタメロ
サムは森を横切る道路沿いでホットドッグを売っている。ホットドッグ売りの車、巨大なクマ、たまーに少しの仲間、彼が望むのはただそれだけだった。

悩ましい愛撫
2009年/フランス/6分 監督:ジェレミー・ブラー
ジャン・ヌガが心地よい家の内装に耽溺していると、しだいに部屋はじっとりと汗をかきはじめる…… 。アヌシー映画祭で和田を絶句させた、強烈な人形アニメーション。

オオカミたち
2009年/スイス/5分52秒 監督:ラファエル・ゾンマーハルダー
恥ずかしい出来事、失われたチャンス。愛はコラージュでできている。 シンプルな絵作り、アニメート、アイデアによって描かれるオオカミ達の物語。

View
2009年/韓国/5分35秒 監督:ナヨン・リー
"View"は作り物の物語、しかし子供のリアリティでもある。子供は母親が自分を愛していないから家を去ってしまうのだと思い込む。母親に傷つけられた子供の内的世界では、すべてが痛みとネガティブを伴って感じられる。

ミラマーレー
2009年/クロアチア、スイス、8分8秒 監督:ミカエラ・ミュラー
ヨーロッパ、地中海。旅行者たちが休息を取る傍らで、違法な移民たちがより良い世界を求めている。 オランダ国際アニメーション映画祭学生部門グランプリ、ファントーシュ国際映画祭最優秀スイス作品

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○プログラム B [13作品/76分/日本語字幕あり]

このマヨネーズはゆるすぎる
2002年/日本/2分20秒 監督:和田淳
すべてはゆるすぎる。世の中も。マヨネーズも。 1週間足らずで制作した最初期のアニメーション作品。ふと日仏辞書で「液体」を調べたところ、でてきた例文がこのタイトル。何てゆるい辞書なのでしょう。

kiro no hito
2003年/日本/9分40秒 監督:和田淳
誰だっておしゃれをしてチヤホヤされたい。もちろんおばあちゃんだって。そんなおばあちゃんたちの奮闘記。電車内で見たという中年女性の集団に着想を得て制作された。

子供の廻転の事
2004年/日本/2分50秒 監督:和田淳
子供は一体誰のために廻転を繰り返すのか。女の子が黙々と前転を繰り返し、それを母親たちが称える、そんな、偶然児童館で目にした光景をもとに制作した作品。撮影は8mmフィルム。

声が出てきた人
2006年/日本/4分30秒 監督:和田淳
最年少作家として参加した、アニメーションによるオムニバス映画『Tokyo Loop』のために制作した作品。男は誰かに操られるように歩き続け、声を発し続ける。音楽:山本精一

そういう眼鏡
2007年/日本/5分40秒 監督:和田淳
素材、由来、意味、価値。眼鏡に対する疑問が浮かんだ時はこう解決すればいい。「これはそういう眼鏡なのだ。」と。リオデジャネイロ国際短編映画祭子供審査員賞。

わからないブタ
2010年/日本/10分10秒 監督:和田淳
ブタと人と犬の微妙にズレた関係を描くズレアニメーション。ズレをズレとして許容できるのだろうか。ファントーシュ国際アニメーション映画祭(スイス)グランプリ。

ホーンテッド・ハート
2009年/アメリカ/4分8秒 監督:ウィノナ・リーガン
二人の恋人が、自分たちのワイルドな世界に逃避する…。一見エストニア作品のような印象を受けるが、作者はアメリカ人。この作品もアヌシーにて和田に大きな衝撃を与えた。

小さな家
2009年/エストニア/7分15秒 監督:クリチャアン・ホルム
ベッドに入って電気を消すたび、男はのっぴきならぬ用事を思い出す。トイレの便座が上がったままだ、スリッパが並行になっていない、蛇口から水滴が垂れている。不幸なことにその小さな家は海辺に建っているので…。

ベニーニ
2009年/フィンランド/7分49秒 監督:エリ・ヴォリネン、ジャスミーニ・オッデリン、ピンジャ・パルタネン
孤独な木琴奏者は、ある日、腕の下に腫瘍が育ちつつあることを発見する。それを取り除こうとすると、とても信じがたいことが…。

指を盗んだ女
2010年/日本/4分15秒 監督:銀木沙織
ある日、母親の手を離した子供が指を奪われる。母の愛情が別の側面を見せるとき、 子供の指は幼虫になって手のひらを離れて行く。2人の関係は誰にも知られる事なく、家は2人を隠す様に佇んでいる。指を奪われた子供はどのように成長するのだろうか。

野生
2009年/フランス/4分39秒 監督:ポール・カボン
禿げた男が野生に戻る。アヌシー国際アニメーション映画祭学生部門審査員特別賞。

生命線
2009年/ドイツ/6分 監督:アンジェラ・シュテフェン
少女は一枚の葉のなかに、全宇宙を見いだす 。 ザグレブ国際アニメーション映画祭再優秀学生作品、オタワ国際アニメーション映画祭大学院生部門最優秀賞、アヌシー国際アニメーション映画祭学生部門特別優秀賞 。

オルソリャ
2009年/ハンガリー/7分23秒 監督:ヴェラ・セデルケニイ
ある日、オルソリャは自分の身体になにか急激な変化が訪れたことを発見した。世界が逆さまになってしまったのだ。彼女はどうやって対応していくのか? アニマ映画祭最優秀学生作品、アニフェスト映画祭特別賞受賞。









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